ウィークリーダイジェスト2021年9月17日(金)

今週のフィリピン株式市場概況

7月初旬以来初めて7,000を抜けたものの, 利食い売りに押され, PSEi は57ポイント安 6,912 (-0.83% 週ベース). セクター別では services (+0.58%), mining & oil (-3.66%), property (-2.19%), holdings (-0.75%). RCR上場後, 売買代金改善, 平均132.6億ペソ (+156.66% 週ベース); 外人は買い越しに転じ平均6.8億ペソ. 騰落74-119.

今週の視点

二兎追い. 9月23日発表では, いずれ金融緩和からテーパリングに入り, 政策金利の変更を行う(金融緩和政策終了)段階に入るとの予測があるが, 米国Fedは市場とのコミュニケーションを既に取っている. しかし, 現状はデルタ変異株により影響を受け, 先進国経済ですら景気停滞するなか, 雇用からインフレまで全ての数字が予想よりも経済回復が遅れていることを示している. 米国Fedの来週の会合で, いつテーパリング(金融緩和終了)をはじめるかの見通しがついてくる; 他の東南アジア各国中央銀行と共にBSPフィリピン中央銀行も最終的にはFedの2022/2023年の若干の引き締め政策に追随しつつ, 金利上昇インパクト軽減策を取らざるおえなくなる. この場合, 市場は来週のフィリピン中央銀行政策決定会合を注視するようになる; 市場コンセンサスは金融緩和政策の継続だが, 金利引き上げ観測が出ても, 米国の金融緩和終了を織り込んでいるため, 市場は反応しないだろう.

抵抗ゾーン. インデックスは何度も6,900台に打ち返されているからといって, 短期的には7,000が心理的に厳しい抵抗線だとは限らない. ; 実際に売り圧力は大きくなく, テクニカルに上昇トレンドを崩すようには見えない. しかし, 財政から景気刺激策が出て相場を押し上げたり, コロナ感染拡大が下降線を演出したり, といった材料はこれからもありうる. 第3四半期の企業業績が好調で, 年度末に向けて前年同期比では改善しているトレンドだけは予測できる.
IPOや資本市場での各種発行で通常よりも資金流入が続き, 売り圧力は薄らいでいる. 全体が上げ潮のうちに第3四半期/第4四半期の業績面での勝ち組に賭けてみるのも一考か. サポート 6,800, 抵抗線7,000-7,100.

今週の主な経済イベント

 

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