ウィークリーダイジェスト2021年9月10日(金)

今週のフィリピン株式市場概況

強気筋は買い継続, 9月初旬の政府によるMECQ措置にも拘らず, PSEi は30ポイント高く7,000寸前の 6,970 (+1.06% w-o-w). セクター別financials (-0.20%), mining & oil (+3.37%), services (+2.89%), property (+1.04%). 平均売買代金は伸びず51.7億ペソ(-44.19% w-o-w), 騰落 99 – 86.

今週の視点

デカップリング. 緩和すると思われていた政府のロックダウン措置が, MECQに据え置かれたにも拘わらず, ラリーが続いたのは興味深い. 7,000近辺まで上昇した相場を見ると経済に悪影響を及ぼすロックダウン措置は相当織り込まれ, ロックダウンからのデカップリングが起き, 投資家はより長期的な展望を持っているように思われる. ここまでの企業動向を見ても旺盛な設備投資は続き, 2022年前半は選挙絡みの消費が景気を下支えすると見ている. ロックダウンを考慮してもPSEIレベルでのPERは15倍予想(通常平均18-20倍).

ダウンサイドへの備え. 色眼鏡では赤旗が見えないかもしれない; 中期的にはマクロ経済の視点からダウンサイドリスクを指摘しなければならない. まず, インフレ率が目標を逸脱している(4.9% 7月4%). 以前触れたように, 農業, 燃料といった季節要因は予想しているが, 祝祭日と選挙の影響で更なる物価上昇が急激に起きて, 当局が金融引き締めに大転換しないとは限らない. 労働関連指標にも注意が必要; 6.9%の失業率は月次では改善しているが, 公的インフラ工事の再開を考慮しても年間ベースでは心もとない.
資金流入を確認しながら節目の7,000への再挑戦が視野に入っては来ている. サポート 6,900, 抵抗線 7,000-7,100.

今週の主な経済イベント

 

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