ウィークリーダイジェスト2021年10月1日(金)

今週のフィリピン株式市場概況

強気弱気で一進一退, 材料不足で7,000を超えることができないまま, PSEi 27ポイント安6,923 (-0.40% 週間). ほぼ全セクターが下落, property (-2.14%), financials (-1.01%), mining & oil (-0.41%)が下げ,  services (+1.33%), industrials (+0.40%)は上昇. ほぼ商いは新規上場のMREITに集中したが, 平均売買高改善128.8億ペソ(+77.78% 週間), 平均外人売り越し継続3.1億ペソ(+77.83%). 騰落91‐105.

今週の視点

インフレ議論始動. BSP中央銀行の9月の運振れ率予想4.8%~5.6%(8月 4.9%)は物価高であることが明確になると同時に21年第4四半期/22年第1四半期の見通しに重要である. もう一つ, 中銀の性先変更は考えられず, ハト派色が強まる余地がある(例えば, 冬に備えて薪を増やしておくといったような). 産業界ではコスト上昇分を転嫁できないことから利益率低下懸念があり+ ロックダウン継続によるサプライチェーン問題は既に顕在化している. いずれにせよ年末年始, 選挙による需要インパクトには注目したい; これを加味すると, インフレヘッジ(金利上昇リスクヘッジ)がこれからの数四半期ベースでのテーマとなる.

材料探し. 第4四半期が軽徴ながらもロックダウンの影響を受ける中, 相場2022年を織り込んでいくことになる; つまり物理的にコロナが市況へどのように影響するのかよる. 全人口の20%がワクチン接種している現状は, おそらく8‐9月東南アジアの中では最も早い(1,000万人以上が2か月以内に免疫獲得)と思われ, 今後6‐12ヵ月の上方修正への道筋が明確になり第3四半期の利益水準が見え始めている.

9月のインフレ率発表+ 2022年選挙候補者名簿提出締め切りにより, 来週は規制対象産業が不安定な動きを見せるかもしれない. 年末年始の慌ただしさの停滞を抜けて ‘上限’ を再度試すための材料を探す時期か. サポート 6,800, 抵抗線7,000-7,100.

今週の主な経済イベント

 

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