ウィークリーダイジェスト2021年9月3日(金)

今週のフィリピン株式市場概況

相場は騰勢を失わず, ゴースト月終了で, 年末の経済回復への期待が膨らみ, PSEiは110ポイント高 6,897 (+1.63% w-o-w). セクター別ではproperty (-0.58%)はふるわなかったが, mining & oil (3.95%), holdings (+3.17%), industrials (+2.95%)の上昇が目立った. 平均売買代金も改善し92.6億ペソ(+35.3% w-o-w), 外人買い越し額は7,000万ペソ(-72.39% w-o-w). 騰落76-81.

今週の視点

ヘッドライン動向. これから数週間で出てくるマクロ経済データはリスク資産を維持させ 'PSEi 7,000到達' といった見出しを見るかもしれない. 特にインフレ率と失業率が今年最後のインデックス押し上げに要因になる. インフレ率は今年最高の4.7%を付けた後のロックダウンが生活必需品の需要障害になり, インフレ懸念を後退させる; しかしながら, 燃料高騰+雨季による農業, 建設部門の供給減が第4四半期のインフレ率を意外に押し上げる可能性もある. 最近の工業部門の低水準は労働環境で実は起こっていないニュースを示唆しているのかもしれない; つまりロックダウンで企業活動は打撃を受けているが, 大量な失業が起きなければ, むしろポジティブに取られるのではないだろうか.

流動性チェック. 以前にも指摘したが, ここからの債券, 株式上場へ備えた資金が相場を左右すると考えられる; これまでのところ ‘希薄化’ は起きていない(前週比売買代金+35%). プライベートセクターの資金需要に応えられる潤沢な流動性があると発行側は見ている. ここからの注目点: 今後流動性がますます増え(祝祭日+選挙関連消費), バリュエーションで割安な銘柄の循環物色(インデックスの約75%)が前倒しされていく.

昔からのジョークがある: フィリピンには季節(通常dry season, rainy season)がもう二つあるholiday seasonとelection seasonだ. 両方とも近く経済活動としては若干上向きであるが, コロナによって天井はある. 第4四半期ホリデーシーズンと来年第1四半期選挙キャンペーンに向け押し目買いが得策. サポート 6,550-6,600, 抵抗線 7,000.

今週の主な経済イベント

 

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