ウィークリーダイジェスト2021年8月20日(金)

今週のフィリピン株式市場概況

押し目買い主導で先週の219ポイント安を払拭し, PSEiは313ポイント高6,633 (週間上昇率+4.95%). セクター別ではmining & oil (-4.69%)以外, 全セクターが上昇holdings (+6.8%), property (+6.24%), industrials (+4.61%). 商いはふるわず, 平均売買代金66.4億ペソ (前週比-36.35%) , 外人は再び平均売り越し3.5億ペソ(前週1.3億ペソ買い越し). 騰落 98-91

今週の視点

状況は急激に変異. 依然として拡大するコロナ新規感染(8月20日現在1日平均17,000人アクティブ件数12.3万人)で9月までロックダウンが続くとの観測が広がる中, ここから四半期ベースでは, GDP成長率は第4四半期早期回復前に第3四半期の減速が予想され, 循環相場になる模様. 以下注目点:

  • 変異種の制御 : 追加経済刺激策が必要な新興国にとってはデルタ, ラムダ, カッパと連続する変異種が足かせとなる. 第3四半期は営業損失, 資金不足が見込まれ, よりロックダウンに敏感な銘柄に値ぶれの可能性有り; 公衆衛生面での安定性が見られない限り, ディフェンシブ(通信, 生活必需品, 電力)銘柄, 高配当銘柄がプレミアムを保ち物色される相場が続く
  • 政策スタンス: BSP中央銀行の金融緩和政策継続は織り込み済で, 財政政策に期待が高まる. 資本形成の顕著な回復による第2四半期の伸び(11.8%実績 vs 7.5%予想)はポジティブサプライズだったが, 第3四半期の減速は避けられない模様. 上半期に実施されたような公共インフラ投資次第の側面が強く, 更なる財政出動, 国政選挙3-6か月前に通常みられるビジネス優遇政策がポイント

今後数週間でロックダウンに引きずられるかたちでGDP成長率が50-250ベーシスポイント下方修正される可能性有り
ゴースト月が終了し, 資金調達(REIT上場, 優先株, ライツ発行等)が相場の目を引くこととなるが, 当面は出来高推移と日中ボラティリティに注視するのが得策. サポート 6,400-6,500, 抵抗線 6,800.

今週の主な経済イベント

 

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