フィリピン株マーケット情報2021年9月1日(水)

フィリピン株式ニュースハイライト

Moody’s フィリピン銀行セクターの回復を強調, 8月インフレ率小幅上昇. 企業動向: FGEN 公開買い付け33ペソ, Avionのコンプレッサー; GLO 銀行団より設備投資資金用ローン獲得; ACEN グリーンボンド発行準備.

マーケットモニター

各国市場モニター

フィリピン株式市場動向

引けにかけ上昇, PSEi 6,855: パウエルFRB議長の金融政策に変更がなかったことのフォロースルーで引けにかけ68ポイント上昇PSEi 6,855 (+1.01%). セクターではfinancials (-0.67%),  けん引役は, industrials (+2%), holding firms (+1.7%), mining/oil (+1.09%). インデックス銘柄: SM (+P34 at P1,009); ICT (+P8.10 at P186.10); AEV (+P2.75 at P43.05) が高く, BDO (-P2.10 at P109.90); GLO (-P1.28 at P2.720); MBT (-P0.75 at P45.20) ふるわず. 上昇率上位: LRW (+26% at P0.63); EVER (+14% at P0.455); MA (+10% at P0.011 for A- & B-shares); LR (+9% at P1.74); AP (+7% at P28). 売買代金増137.8億ペソ(+117%), 騰落 65-120. 外人買い越し3.07億ペソ(-51%).

乱高下: 節目の7,000を試すきっかけ待ちで乱高下か. 雇用改善, コロナワクチンによる更なる経済回復を期待する向きが多い. 高配当銘柄, 成長銘柄, パンデミック耐性銘柄に注目. サポート 6,800, 抵抗線 6,880-6,900.

フィリピン国内各企業動向

FGEN 公開買い付け: Philippines Clean Energy Holding’s (PCEH) はFGEN普通株1.08億~2.05億株(3% ~5.7%)の公開買い付けを行う. 期間は9月1日から9月29日12時まで. SECの承認により期間延長が可能. 10月8日完了目標. PCEHの親会社はシンガポールのValorous Asia Holdings Pte Ltd.でルクセンブルク籍KKR Asia Pacific Infrastructureの子会社.
Avion コンプレッサーに不具合: FGENの子会社Prime Meridian PowerGen Corp. (PMPC)は, 定期検査で97MW Avion発電所のガスタービン2基に不具合が生じたと発表した. 外部の査察が必要. 時期に関しての言及はなし.

GLO ローン獲得: GLOはBPIと30億ペソ, MBTと100億ペソのローン枠に調印. 今年の設備投資計画を700億ペソから760億ペソへ引き上げ上半期430億ペソを実行している.
MWC 新CEO: MWCの役員会はEnrique K. Razon, Jr.氏のpresident & CEO辞任を承認し, 任期残りの後任にJ.V. Emmanuel de Dios氏を選出した.

ACEN グリーンボンド発行準備: ACENの100%子会社ACEN Finance Ltd.役員会は, Singapore Exchange(SGX)でsenior guaranteed undated notes(債券)のSingapore Exchange(SGX)上場を承認した. ACENが150億ドルの中期債券プログラムの一部として保証する. 発行日2021年8月31日, 条件は後日発表.

フィリピン経済指標

Moody’s フィリピン銀行セクターの回復を強調 : Moody’s Investor Serviceは不良債権比率は増えているもののフィリピン銀行セクターの成長予想に変化はないと言及. 自己資本, 準備金も潤沢であると加えた. ストレスシナリオで50%のローンが不良債権化しても資産加重平均自己資本比率は2023年15%以上で強固と言えるレベルである.
8月のインフレ率小幅上昇: BSP中央銀行は7月4%から燃料費, 電気料金の上昇により8月のインフレ率は4.1%-4.9%上昇すると予想. BSPは2021年平均4.1%, 2022年, 23年は3.1%としている.
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